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zoom RSS これさえ食べて(飲んで)おけば大丈夫?

<<   作成日時 : 2017/03/20 08:49   >>

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日々テレビやラジオ、週刊誌で健康に関する情報が溢れています。
難しい医学論文(しかも英語)を読まなくても膝の痛み、肥満、糖尿病、トイレが近い、などなどの困った症状について、最新の医学情報に触れられるいい機会です。

糖尿病についても、いろんな食品が「これを食べれば(飲めば)血糖値がぐっと下がります。」などのうたい文句で健康食品やサプリメントなどが販売されたり、特定の食品が薦められたリしています。
これらの情報の中には医学的に「もっともだ!」と思えるものもあれば「こんなの絶対に嘘!」と思われるものもあってまさに玉石混交状態です。

注意しないといけないのは嘘・間違いとは言えないけれど誤った形で視聴者に伝わる可能性がある情報の内容・発信方法です。

先日あたかも睡眠薬が糖尿病を改善させるかのような誤解を与えたとして某有名健康番組が謝罪を行っています。私のクリニックにもその番組の放送後に本来不要なその睡眠薬を処方してほしいと言われた患者さんもいます。

また最近トマトジュースをオリーブオイルと混ぜて飲むと「糖尿病に効く」という情報もテレビで流れました。現在インターネットで「トマト、糖尿病」などのキーワードで検索するとトマトジュース+オリーブオイルに関する記事が”トマトジュースの宣伝付きで”たくさん流れています。おそらくトマトジュースの売りあげも上がっているのでしょう。

最近クリニックでも何人かの患者さんが「トマトジュースがいいと聴いたので毎日飲むようにしている」とか「トマトジュースを試すから薬を減らしてほしい」とまでおっしゃる方がおられるので、先日私も最近実際にその番組をとある動画サイトから観てみました。 

その番組では根拠となる医学論文の情報も提示されていましたし(小さくて読めなかったですが。)、トマトに含まれる有効成分であるリコピンの効率のいい摂り方が判りやすく説明されていました。
しかし注意すべきはこの情報はあくまでも「糖尿病の予防」にリコピンが有効ということを言っているということです。番組内では何回も何回も「糖尿病の予防には」の言葉が繰り返されていますが、この「予防に有効」ということと、糖尿病の「治療に有効」ということは全く意味が違います。 そこは間違ってはいけないポイントです。
日々研究者が何千、何万という物質から病気の治療に有効な成分を必死に探している状況であり、トマトが糖尿病に効くならとっくに薬になっているでしょう。

ただ番組のなかでリコピンを積極的に摂った人の血糖値が160から110まで下がったとして、リコピンには糖尿病の内服薬と同等の効果があると述べられており、この部分は「糖尿病の薬を飲むより、トマトジュースを飲む方がいいんじゃないか」と誤解させかねない表現で問題があるかなとも思いますが、何度も言うようにこれはあくまでも「糖尿病の予防」の話なのです。

細かいことまでつつくと、リコピンが有効とする医学論文の多くはラットやマウスを使った動物実験が多く、国立健康・栄養研究所の「健康食品の安全性・有効性情報」をみると「リコピンは安全である(害はない)が糖尿病や美白、喘息などへの有効性については十分な情報がない」と記載されています。

病気を予防するために様々な健康法に興味を持って試してみることはとてもいいことであり、テレビなどで健康情報を伝えることは国民の健康に対する関心を高めることに役立ちます。
トマト(リコピンはさておき)を含めた野菜を積極的に摂ることは、糖尿病の予防に有効であることは間違いないですし、糖尿病が予防できれば、血糖値を改善させる薬が不要になり、また糖尿病合併症である透析などにかかる医療費の節約にもなります。


ただ情報を伝える側は誤解をうまないように注意が必要で、受け取る側も誤解しないように冷静に受け取るべきだと思います。

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