「いつもの風邪だな」と思ったら受診しないのがベスト

このタイトル、人によってはちょっと衝撃的かもしれません。
ちょっと長くなりますが以下で説明します。


この時期に多い「普通の風邪」はウイルスが原因です。
この原因となっているウイルス自体をやっつける薬、早く治す、こじれないようにする、周りにうつさなくする薬はありません。

では風邪はどうしたらいいのでしょうか? 

体を温めて、水分・栄養をとり、できるだけ安静にする、これがベストです。
こうすることでほとんどは5-7日程度で改善します(症状のピークは2-3日目が多いようです)。
時々「最初にいった病院の薬は効かなかったけど、数日後に受診した病院の薬はよく効いた」、という経験をされた方がおられるかもしれませんが、たまたま2回目に受診したタイミングが自然によくなる時期だったのでしょう。

病院やクリニックで処方される「かぜ薬」には解熱剤、咳止め、痰きり、下痢止めなどがありますが、発熱、咳、痰、嘔吐、下痢などは体に侵入したウイルスを排除しようと体が頑張っている結果に起こる症状です。
「かぜ薬」はこれらの体の頑張りを邪魔することになるので内服しないほうがいいのです。
抗生物質も「細菌」には効果がありますが、ウイルスにはまったく無効です。

当クリニックにも「今朝から少し鼻水が出始めて風邪かもしれない。来週孫に会うので早めに治そうと思って来た」、とおっしゃる方がこれらますが、上記の理由で全く無意味です。
そればかりか本来不要な薬で怖い副作用がでたり、病院の待合で別のウイルスをもらう可能性だってあります。
私はいつも風邪でこられた患者さんに、「あぁ、いつもの風邪だな。」と思ったら受診はせずに安静に、と説明します。

ただし、「眠れないくらい咳や頭痛が強い」など、回復に必要な睡眠を妨げるほど症状が強い場合は、
薬の不利益を承知で内服するメリットも多少でてくるでしょう。

また「この症状はいつもの風邪とちょっと違うようだ(鼻水はないのに、のどの痛みがひどい、など)。」や「3日程度安静にしていたが発熱や咳が悪化している。」などの場合は安静・保温が不十分で風邪をこじらせて気管支炎になっていたり、そもそも風邪ではなかったりする場合がありますので受診を検討してください。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント